□解説
荘司筑前大掾藤直胤。新々刀期という一時代を開いた水心子正秀の門に入り、師の理論を実戦の面に移した
のが大掾直胤である。50年以上の鍛刀期間があり、備前伝・相州伝他、各伝をこなし、技量的にも師の正秀を
凌駕して新々刀最上作に位置している。 本作、身幅どっしりとして、実用形の小刀。
地肌 板目、よく詰んで、地沸厚くついて、地景にさかんに入り、強靭な鍛えとなる。
刃紋 互の目乱れ、高低つき、湾れを交え、におい深く、沸厚くつき、こまかな砂流かかり、飛焼入り、明るく精美。
鋩子 乱れ込み、先小丸。
美しく、健全で傑作の小刀。